電話が鳴ると、パソコンの顧客台帳が開く。
すると業務が飛躍的に合理化されるケースが結構あったりする。
例えば、理美容院の予約、例えば、弁当屋さんの注文。”一元さん”ではない固定客(リピーター)が多数を締める業務の場合、その電話が誰からのもので、業務内容を確認して・・・という一連の事務作業を自動化できれば、対応速度・顧客満足度も飛躍的に向上するのは間違いない。
そんな時によく使われているのが、CTIアダプタという装置や、一連のアプリケーション群。
手軽に出来ればよいのだが、システム構成が複雑で非常に高額・・・という話もよく耳にする。
日興電機製作所の「アロハ」シリーズは、お手頃価格で、CTIを実現するのに人気だ。
電話とVOIPモジュールの間に挟んで設置、USBをパソコンに接続すると、電話が鳴ると同時に、パソコンに電話番号のデータが、仮想COM(USB)で送られる。
その電話番号から、顧客管理データと紐付けして呼び出せば・・・・少しスキルがあれば、CTIシステムが構築できる。日興電機製作所からも、CTI対応顧客管理ソフトが提供されているので、これを使うのも手っ取り早い。
ただし「アロハ」シリーズは、単回線のみ対応のモデル。電話番号が2つある、回線が3つある、といったビジネスホンなどで利用するには、多回線への対応が必要で、急に敷居が高くなる。
アロハ3台に、パソコン3台・・・システム連携はどうあればよいか・・・
そんなわけで多回線対応には、他社製品で、ものすごい高額のシステムを・・・
そんなニーズに応えて、昨年、日興電機製作所から、多回線対応の「アロハX4ND6」が発売された。
https://www.nikko-ew.co.jp/cti.html
仕組みや仕様はこちらに。
https://blog.nikko-ew.co.jp/2019/07/04/%E3%82%A2%E3%83%AD%E3%83%8Fx4nd6%E3%81%AE%E8%AA%AC%E6%98%8E/
アロハND6のユニットを4台納めたもので、小規模オフィス(SOHO)でのビジネスホン対応には十分だ。
4回線にかかってきた電話を受けて、4つある仮想COM(USB)から、電話番号を通知する。
これに対応する小型のCTIサーバーが必要となるので、開発した。
小型のユニット(サーバーと呼んでいるが Windowsパソコンである)に USBハブで、アロハX4ND6 を接続する。
サーバー内には 仮想COM(最大256)から、電話番号を受け、TCP/UDPにて、通知するCTIサーバーアプリが内蔵されている。電話がなると サーバーは、接続されたクライアントアプリに、電話番号を通知。
あとは受け取ったクライアントアプリで、やりたいようにやればよい。
とりあえず自社製品のQデリに対応させた。
この手のシステムは、これまで、非常に高額なシステムで運用されていたようだが、日興電機製作所「アロハX4ND6」と、NJC「CTIサーバー+アプリ」で、おおよそ半額程度で実現できるようになった。
近い将来、汎用的に利用できるようパッケージ製品化していく予定だ。