最近ちょこちょこお会いしているメーカー NeoLAB(ネオラボ)さんの興味津々 IoT グッズ「Neo SmartPen」。
新システム開発に採用しようとしていますが、まずは、自らの合理化・省力化ということで、1本購入して使ってみました。

これは使える!

外出先でのメモ・記録は、これまで「システム手帳」を使い、手書きのメモを持って帰って、スキャナでスキャンして、それとは別にテキストをタイプして、メールで自分に送り、会社 or ToDoフォルダに仕分けるという、ものすごい手間のかかることで、脳の記憶容量を抑えてまいりました(笑)記憶容量低いんですよ。

SmartPenだと、専用のメモ帳(特許技術のコードが薄く印刷されており、これでペン先についたカメラで位置などを検出、データ化しているわけですね)に書くと、Bluetoothでデータを転送。その場で、スマホに電子化されます。どうやって使うのか実体験。


専用のメモ帳でないとデータ化できないのと、これをペンと別々に持ち歩く根性がないため、専用のフォルダを購入。
ペンとメモ帳をセットして、「手帳化」して持ち歩きます。大きさとしては A5より少し大きめ、官製はがき程度。これまで持ち歩いていたシステム手帳より薄くて小型です。

メモをとるときは、ささっと開いて・・・


めもめも。字が大変汚いですが、それは筆者の字が汚いからです(笑)
紙質、書き味、いろいろありますが、持ち具合も含めて、もう普通のボールペンです。
ペンの芯は、どこでも手に入る スタンダード D1タイプ。付属していたのは ゼブラの 4C-0.7 でしたが、汎用性があるので、水性ゲルのものでも良さそうです。


スマートフォンに専用のアプリをいれておくと、いきなり、データ転送。スマホ上に、書いたとおりの軌跡が展開されます。
筆圧も1024段階で検知しているらしく、まったく見たまま、書いたまま。
スマートフォンのアプリも常時起動しておく必要はなく、スマートフォンが近くにある必要もありません。ここがすごい。ペンの方の内臓メモリで、おおよそ A4 x 1000ページ分は記憶できるそうです。ペンとメモ帳だけで使用し、あとで、スマートフォンに転送すればよいという親切設計。
こういった IoT ものでは、通信の確保がけっこう課題になりますが、メモリ内蔵で、「デジタル化したい時だけ、通信すればよい」というのは、非常によく考えられた仕様です。これで実用性が格段にあがりますね。

ペンは、もちろん充電が必要ですが、満充電から、ずっと書き続けても 1日以上持ちますし、書かないときは自動でオフ。省電力機能もあり、安心です。

気になるお値段も、1~2万円。万年筆と思えばリーズナブル。
筆者は、アマゾンで 18000円ほどで、手帳カバーとのセットで購入しました。
(メーカーさんは試用・開発用だから貸与しますよ、と、言ってくれたのですが、こういうのは自腹を切らないと、ろくなレビューになりませんし、ホントに実用できるので、買って良かったと思っています(笑))


スマートフォンに転送されたデータは、OCRでテキストデータに変換もOK。
さらには、保存日時、内包する文字列で、リストアップもできるので、いやはや、紙ベースのアナログメモが、デジタル的に(手間をかけずに)利用できるのは圧巻です。


EverNote や GoogleDrive との連携機能もあるので、スマートフォンのアプリからクラウドへ。共有利用へ、という流れも可能。


PDF,PNG,テキストなどのデータ形式へ変換し、メールで送ることもできます。

思えば 30年前から PDA(携帯端末)の手書きメモ機能(遅くて筆跡がひどくて使えない)から、ずっと追いかけてきた機能が、外出先のメモ管理。
スマートフォンが台頭してからも、スペックの問題や、静電タッチパネルの事情で、大きな文字を書くなら使えるけれども・・・太いゴム足のタッチペン・・・うーん、と
結局、システム手帳を使ってきましたが、これでようやく、メモ管理のデジタル化が実現できます。

この機構を使って、(契約すれば)自前の商用システムに、新しい入力デバイスとしても利用可能。
昨今、さまざまな IoTデバイスが登場していますが、人の作業記録のデジタル化では、機能とかスペックとか仕様よりも難しい問題として「使う人」「使う場所」どうやって業務に組み込むかが大きな課題となりますが、その問題・課題への一つの答えになるのは間違いありません。

全然関係ありませんが、メーカーさんの担当者さんは、ラーメン食べ歩きが趣味だそうで、筆者と趣味が合うため、仕事の話より、ラーメンの話が多いという・・・(笑)